【アップリサイクルの技術】 廃タイヤからベルト作るクラフト技術

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SDGsの勢いもあり、アップサイクルというワードも徐々に広まりつつありますが、今回はそのアップサイクルのブランドの1つである「BAISKELI(バイシカリ)」についてご紹介させて頂きます。

アップサイクルとは?

まずはアップサイクルについて知らない方のために、アップサイクルの概要を簡単にご説明させて頂きます。

 

アップサイクルとは本来捨てられるはずだった物、つまり元々ごみだった物を素材として、カバンや家具などを作ることです。以前から着なくなったデニムや着物をリメイクして、カバンなど別の物に作り替えることは一般的に行われてきましたが、最近はよりデザイン性や機能性を高め、アップサイクルという言葉が広く使われるようになっています。

廃タイヤをベルトにアップサイクルする「BAISKELI」とは?

BAISKELIというブランドは、2018年にブランド代表が日本にまだアップサイクルが少ないことに注目し、東南アジアやヨーロッパなどでアップサイクルブランドに10社以上のヒアリングを実施した後に、調査の最終地点であったドイツのデュッセルドルフという街で創業しました。

 

デュッセルドルフの自転車修理屋さんを何件も回り、捨てられる自転車の廃タイヤを入手し、試作品づくりを開始しました。試作品の完成後にはドイツのマーケットで販売を行い、購入者から得たフィードバックを元に商品をブラッシュアップし、正式にBAISKELIというアップサイクルブランドを創業するに至りました。

 

現在は生産拠点を大分県に移し、実店舗ではタイのバンコクを中心に販売をしており、日本ではオンラインショップ(https://stomani.myshopify.com/collections/baiskeli/products/ベルト)やイベント出店で主に販売をしています。

廃タイヤをアップサイクルしたベルトの魅力

先ほどから記載しているようにBAISKELIは自転車の廃タイヤをベルトにアップサイクルしているブランドです。現在、ベルトの素材と言えば革が主流ですが、近年の動物保護やサステナブルな観点から、動物性のレザーの使用を減らしていく流れが強くなっています。この流れに乗り、BAISKELIのベルトも、従来の動物性の革ではなく、廃タイヤを素材としているという点についても、特にヴィーガンの方々に人気が高まっています。

 

またゴムを素材としたベルトなので、体格が大きい方のお腹周りにも程よくフィットし、レザーのベルトよりも無理やり締め付けた感覚が少なく、ズボンもしっかり固定できるというメリットもあります。

まとめ

今回は自転車の廃タイヤを素材としたアップサイクルブランドであるBAISKELIについてご紹介させて頂きました。アップサイクルには「ゴミを素材としたエコな商品」という見方以外にも、ヴィーガンやサステナブルというキーワードに関心がある方々にも興味を持ってもらえることがわかりました。今後もアップサイクルについては他のブランドについてもご紹介させて頂きますので、ぜひ他の記事も見てみてください。

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